« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月

2013-05-08

フリーランスブームが無職を増加させる?!


ノマドって、たしか遊牧民という意味のオフィスを持たない身軽な事業形態として注目を浴びたもの。
フリーランスブームがそれを変えた。もちろんフリーランスの旗手、安藤美冬選手のおかげである。安藤美冬選手は、フリーランスという職業を名乗り、事業に成功してもいないのに情熱大陸に出演し、ビジネス書を出した、いわば現代の椎名桜子ともいえるお方である。

今や、飛ぶ鳥を落とす勢いでテレビはもちろん、政府系お仕事にも“おフリーランス”提唱者として絶賛参加中だ。ブレイク直前に「うちのスネちゃまはクリエイターなので、足立区なんかの名刺はもたないざんす」と“おフリーランス”はノタマッたそうですが、それはさておき。

 昔はフリーランスって、ちゃんと仕事のできるデザイナーとかスタイリストとか手に職系の方々が独立してなったものだ。しかし最近は、セルフブランディングの一環として単なる化粧好きな人が「メイクアップアーティスト」とか学生が「デザイナー」という名刺を作ってしまう。セルフブランディングとは、簡単に言えば「自分自身のブランド化」という意味だが、仕事としてやったこともないのに肩書きを付けてしまうというのは、経歴詐称ではないのかというのは古い人間の考え方なのだろうか。

 セルフブランドの一環による“おフリーランス”ブームのおかげで、最近は不思議なものが増えだした。
フリーランス養成講座とかノマドワーカー養成講座というセミナーの乱立だ。スタバでMacBookを広げて仕事がしたい、外で仕事する俺、カッコイイ!と思っていたいから、フリーランスやノマドワーカーになりたいっていうのは本末転倒。仕事が忙しいから仕方なくカフェでパソコンを開く人種とは、まったく趣旨が違う。

えーっと、これってアレに似てるよね。
アルバイトにフリーターという名をつけたバブル前期のフリーワーカーブームに。

カッコイイ名称をつけてブームを煽り、ちゃんと働かない人を増やして、就職できない40代フリーターをバブルの遺物にしてしまった現象に。
これであと10年もしたら、フリーランスと言う名の無職が続出しそうだ。でもこれは預言じゃなくて、現実だったりする。明らかにマズイ風潮を過去に学ばない政府とは何なのか。
まるで計画性がない。

-------------------
※このコラムは休業中のための臨時措置です。地方誌分の一部修正再掲。
……っていつまで休んでんだよ!と、突っ込まれそうですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »