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2006-03-07

今回の花影会は、20回記念という事で、
番組・キャストをいつにも増して、拘っております。
今まで応援して下さっている皆様方へ、
ご案内・お願いとして、メール送らせて頂く次第です。

8月も土曜日の催しです。
暑さ厳しい季節ですが、ご知友お誘い合わせの上、
お一人でも多くの方々にお越し頂きたく、
宜しくお願い申し上げます。

会名:第20回記念花影会(かえいかい)
日時:8月26日(土) 午後1:00始め(終了予定5:20)
場所:観世能楽堂(地図は下記より)
   東京都渋谷区松涛1-16-4
   03-3469-5241~3
地図↓
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.39.30.862&el=139.41.48.948&la=1&fi=1&sc=3


内容…
能 「大原御幸(おはらごこう)」 武田志房
   法皇:観世清和(観世流26世宗家) ワキ:宝生閑(人間国宝)
   ツレ:浅見重好、武田友志 地謡:浅見真州  他・・・

狂言「狐塚 小唄入り(きつねづか こうたいり)」 山本東次郎    
能 「紅葉狩(もみじがり)」 武田文志  

他に、3~5分程の仕舞が、五番あります

料金:S指定席 12600円
   A指定席  9450円
   B指定席  6300円
   C自由席 4200円
   
  ※学生割引 各席料金より2100円引き
  ※団体割引(20名以上) ご相談下さい


・私が勤めます「紅葉狩」は、進行状況にもよりますが、
 大体4:15頃から1時間ちょっとです。
・8月15日までにお申し込み頂いた方には、チケット送付時に
 「紅葉狩」の対訳本(謡の詞章と現代語訳を対比で書いてある本)を
 プレゼントさせて頂きます。(一組様につき一冊)

・「紅葉狩」について、いくつか書きたいとおもいます。
まずこの曲の大きな特徴は、沢山の登場人物が出るという事です。
前半のシテ(女<実は鬼神>)に連れ添って出てくるツレ(侍女)が3人。
またワキ(シテの相手役)である武士(平維茂)と、
それに連れて出てくるワキツレ(従者)が3人と、間狂言が2人。
立ち役だけでも実に10人を数える能は、切組(チャンバラ)もの以外では、
かなり珍しいと言えます。
しかしながら、この曲の優れている所は、
この人数が出てきても舞台上に雑然とした感じはなく、
また、場面展開もとてもスムーズで、ストーリーもかなり分かり易く、
見ている人を飽きさせない様に作られているという事です。

またこの曲の中には、「急之舞」という、とてもテンポの速い舞が入りますが、
これは実は、来年私が勤める事になっている超大曲、
「道成寺」の中でも舞われる舞なのです。
実は、この「急の舞」が入る曲は、基本的に「道成寺」「紅葉狩」の二曲のみです。
そういった理由から、「道成寺」を勤める前に、
経験(ステップ)として勤める場合が多いのも、この「紅葉狩」の特徴です。
「道成寺」に向けたステップとして勤める事が多い曲としては、
他に「安達原」「葵上」などがあります。
来年の「道成寺」を御覧頂くにあたり、という意味でも、
是非今回の「紅葉狩り」も御覧頂きたいと思う次第です。

書く事は沢山ありますが、他の曲にも少し触れたいので、
今回の「紅葉狩」で、拘った点を一つ書きたいと思います。
今回は、ワキや囃子方も若手実力派の方々にお願いしましたが、
特にツレ(侍女)の御三人は、数いる自分の同世代のシテ方の中でも
舞台上、私が最も信頼している仲間達です。
最初私を含む4人で登場し、暫く一緒に謡を謡います。
恐らく意味は分からないと思いますが(笑)、
この4人のハーモニーは、是非注目して頂きたいと思います。


・「大原御幸」について
大変に申し上げにくい事ですが・・・(笑)
この能は、全ての能(二百番強)の中でも、
動きが少ない能の最上位にランクインされます。
という事は、皆様が(初心者の方は特に)
睡魔との闘いになる可能性が高い、という事です。
かなりマニア向けの能です。スローテンポな曲は沢山ありますが、
ここまで動きがない曲は、ほとんどありません(^0^;)。
というと、「全く魅力がない」様に聞こえるかも知れませんが、
そうではありません。笑

ストーリーは、平家滅亡後、建礼門院(シテ)のお話しです。
敗戦時、入水自殺を試みたものの源氏の武士に救われ、
今は出家して寂光院に済んでいる女院(シテ)を後白河法皇が訪ねられ、
それに応じて女院が安徳天皇の最後の様などを涙ながらに語る、
という様なお話しです。

実は10年以上前に父が初演した時、当時最も能を理解していた超毒舌評論家が、
それを評して以下の様な事を、雑誌に書きました。
「シテ・志房の演技自体は本当に素晴らしい物であったが、
 まわりのメンバーが、誰もその域についていけておらず、
 みな役不足であった。いつの日か、ベストメンバーを揃えての
 志房の大原御幸を見てみたいものである」と。
<今更ですが御存知ない方へ、志房(ゆきふさ)とは、私の実の父親です。笑>
この事は、我が家の中でも大変に印象深く残っており、
今回の20回記念会で、是非ベストメンバーを揃えて再演してもらおう、
という事で、この曲が選ばれたのです。

曲の中で、何を言っているか、謡っているかを聞き取れれば
かなりお楽しみ頂けるであろうとは思いますが、
正直それはかなり難しいと思います。(^_^;)
ただ、素晴らしく音楽性に優れた曲ですから、
クラシックコンサートにでも行かれた様な気分で、
目を瞑ってでも集中して耳を傾けて頂ければ、この曲のひとつのテーマである、
初夏の陽春の名残を惜しむ風情を、空気を、感じて頂けるかも知れません。

・20回記念という事を受け、狂言にも拘り、
 山本東次郎さんに、かなり珍しい秘曲を演じて頂く事になりました。

以上、相変わらずの長文になりましたが、
最後までお付き合い頂き有難うございました。


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